お客様は、ただ安いだけで本当に満足されているのでしょうか。
厳選された商品がもつ付加価値、アフターサービス、そしてその対価としての値段。これらがそろってはじめて、真にお客様は満足されるのではないでしょうか。
お墓は消耗品ではありませんし、めったに買い換えるものではありません。安くて良いものがたくさん流通する時代となりましたが、石は違います。それは自然のものだからです。天然の素材である石は何でも一緒ではありません。
石は一般にはわかりにくいため、ブローカーやにわか石材店が入り込むチャンスがあり、特売品が出回っています。お客様には厳選された本当に良い石を購入していただき、専門家にその品質を保証をしてもらうことをお奨めいたします。
「値段は適正なのか」、「何か騙されているんじゃないか」と不安に思うお客様がいらっしゃいますが、きちんと石の説明ができて、売りっぱなしにしない石材店の姿勢があれば、かならずや「この石屋さんから購入して良かった」と、お客様からの満足の声をいただけるものと確信いたしております。
先代の社長より、「墓石の加工は矩(カネ)が命だ」と教えられてきました。矩とはきちんとカドを出すことです。丸面取りでごまかすことのできない、繊細で精緻な磨きの技術が要求されます。硬い石は磨くのに時間がかかりますが、いったん磨きあがるとその艶はいつまでも長持ちし、気品と風格のある墓石へと仕上がっていきます。
こうした石材の伝統を継ぐ技術者は、今のままではあと10年で途絶えてしまいます。働く人間がやりがいを感じ、自然と若者が集まる元気いっぱいの職場づくりをめざし、これからも”ものづくり”の技術を継承していきたいと考えています。
桜川市(真壁、大和、岩瀬)は石材加工の産地として栄えてきました。この町に活気を取り戻し、地域経済の元気の源になれるようがんばります。
子供たちに夢を与える社会にするためには、昔のように皆が助け合う地域社会づくりが不可欠です。
地元石材界も一致団結して強力なネットワークづくりをし、地域全体で発展していければ理想的です。
貧しかった頃の日本は、お互いに助け合う国民性をもっていました。現代の日本人は物質が豊かになった反面、心の豊かさを忘れてしまったような気がします。私どもは本来の日本人の心を大切にしていきます。
お客様に喜ばれる仕事をつづけていくことでいただいた利益を地域に還元し、また新たな雇用を創出することによって、地域社会へ貢献してまいります。